現在連載中の『新☆再生縁~明王朝宮廷物語~』の巻末マンガで、明時代の官服の色について触れておりましたが、昨年末にいただいたファンレターの中に宋時代の官服の色についてのご質問がありました。
ツイッターのほうで簡単に説明し、質問者の方に見ていただけたようですが、一応こちらのブログでも説明させていただきますね。

手持ちの資料本『中國服装色彩史論』の記述によると、包拯サマが仕えた仁宗皇帝の時代の官服(公服)は、一~三品官は紫、四~五品官は朱、六~七品官は緑、八~九品官は青となっています。
これは隋唐時代の官服の色を、そのまま用いたと書いてありましたので、唐をお手本にしていた奈良時代の日本でも同じ官服の色を用いていたようです。

先日までチャンネル銀河さんで放送されていた中国ドラマ「開封府ー北宋を包む青い天ー」の中で、包拯サマは全ての官服の色を網羅されておりましたので、イメージ画像として拝借させていただきます。

0413a真宗皇帝から監察御史(正八品以上)に抜擢された時には緑の官服。
ドラマでは六品官の設定でしたね。

 

0413b

端県の知県になった時は青い官服。

 

0413c開封府尹に抜擢された時は朱色(・・・というよりは赤)の官服。
(しかし、開封府尹は『宋代官制辞典』によると従三品官なので、本当は紫の官服が正しかったかも・・・)

 

0413d

そして最後は、開封府尹に復職+龍図閣学士(正三品)も授けられ紫の官服に!

 

ちなみに、同じ宋時代でも六代皇帝・神宗の時に変更され、一~四品官が紫、五~六品官が緋、七~九品官が緑となり、青い官服は廃止となっていますのでご注意を。

明時代は一~四品官が緋色、五~七品官は青、八品官以下が緑となっていますが、青が復活し緑と逆転しているのが興味深いところです。
理由をご存知の方がいらっしゃいましたら、どうかご教示くださいませ。

あと、拙作『北宋風雲伝』では、包拯さまは時代考証を無視し黒い官服を着ております。
これは京劇や中華圏の「包青天」ドラマでのイメージを優先させていただいたということもありますが、包拯さまは肌が黒い設定ですので、肌にも服にも中間色のトーンを貼ると、ぼやけてしまって見栄えが悪いというのが最大の理由です。
まぁモノクロ世界の漫画では仕方がないということで…😅

※画像はドラマ「開封府」を配給されているアジア・リパブリックさまのご許可をいただき掲載させていただきました。