1月~4月までチャンネル銀河さんで放送されていた「開封府ー北宋を包む青い天ー」が大好評のうちに放送を終了したということで、お食事会が開かれまして、私たちも参加させていただきました。
ドラマの舞台が開封(河南省)ということで河南料理を・・・という流れになり、日本で河南料理(豫菜)を食べることが出来る東向島駅近くにあるお店・豫苑天府さんに行ってきました!

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こちらのお店、通常メニューでは四川料理、中国の東北料理、河南料理と日本的な中華料理が並んでいるのですが、厨師さんが開封の出身とのことで、二日前までに予約を入れれば、通常メニューには無い河南料理も作っていただけるそうです。
河南料理といっても日本人にはピンとこないと思いますが、河南省は中国の中心部にあり、歴史上都が置かれた中国八大古都のうち4つ(洛陽・開封・安陽・鄭州)があったことで、多種多様な食文化が融合し、独自の料理となったそうです(ちなみに残りの4つの古都は西安・北京・南京・杭州です)。
私たちは河南省では開封しか行ったことが無いのですが、わりと甘めな味付け料理が多いということと、スパイシーな料理も多いイメージでした。

さて、今回のお食事会で出てきたお料理は?と言いますと・・・
まずはドラマの中にも登場した【桶子鶏】です。
これで一気にテンションが上がりました(笑)

桶子鶏

桶子鶏

桶子鶏は北宋時代からあったそうで、丸ごとの雌鶏を香辛料の効いたスープで煮込んだお料理で、歯ごたえと香りがあり、ビールや中国酒にも良く合います。

 

お次は『東京夢華録』に北宋第8代皇帝徽宗が誕生日に群臣と一緒に食べたと記載されている【炙子骨頭】です。

炙子骨頭

炙子骨頭

少し甘めでスパイシーな味付けの骨付き羊肉を甜麺醤、ネギなどと一緒に生野菜(レタス)で巻いて食べるお料理で、こちらもお酒に良く合います(←こればっかり

 

そして北宋時代の料理ではないのですが、開封料理を代表する【鯉魚焙麺】の登場です。

鯉魚焙麺

鯉魚焙麺

こちらは油で揚げた鯉に甘酢あんがかけられ、焙麺(小麦粉を落花生油で細く伸ばし、油で揚げた麺)が乗せられて出てきます。
サクッと揚げられた焙麺と一緒に甘酢あんの鯉をいただくと絶妙なバランスと食感で美味しいです。
でも早く食べないと焙麺が甘酢を吸いすぎて残念な感じになっちゃうんですよね~

鯉魚焙麺を食べ終わった頃、シェフが目の前で焙麺の作り方といいますか、麺を伸ばす工程を見せてくださいました。

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生麺なのに火をつけると燃えちゃうほど細いんだよ…的なショーですw
日本ではなかなか見ることは出来ませんので、お店にいたお客さん全員で大盛り上がりでした
そして打ちあがった麺を実際に触らせていただきましたが、摘むとすぐにくっついてしまうくらい柔らかく繊細な麺でした。

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次に出てきたお料理がコチラ

宮廷蓮子

宮廷蓮子

一同「なんじゃこりゃ~!」って言ってしまうくらいインパクトがある一品ですが、【宮廷蓮子】というお料理だそうです。
私たちは事前に出される料理名を聞いていたので、宮廷蓮子は絶対にデザートだと思っていたのですが、まさか四品目で出てくるなんて・・・
もしかしたら甘くないお料理かもしれないと思い、食べてみると・・・やっぱりもの凄~く甘かったです

思い起こせば開封で食事をする際、メニューで普通の料理(甜品以外)を注文しても、めちゃくちゃ甘い料理が出てくることが度々ありました。
開封では甘い料理も普通の料理の一品として食べるのだと認識し、それからは店員さんに必ず「この料理は甘いですか?」と確認して注文していたのです(私たちは甘すぎるものが苦手なもので・・・)
そういうわけで、こちらのお店は本格的な河南料理を出されるんだ・・・と実感した次第です(笑)

写真の黒っぽく見えるのは部分は甘い棗(ナツメ)で、種をくりぬいた中心部分に蓮子(蓮の実)が詰めてあります。
その棗と蓮の実でドーム状に覆われた中には、もち米と餡子が入っていました。
これはきっと宮廷の女性たちが美容のため(?)に食べていたのでしょうね。
最初、添えられていたイチゴを見て「なんで? 見栄えを良くするため?」と思っていたのですが、一緒に食べてみるとイチゴの爽やかな酸味が甘さを中和してくれる感じで、とても良く合いました(・・・というか助かりました

 

次に出てきたのが【汴梁小籠包】です。

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小籠包は北宋時代の「山洞梅花包子」というものが起源という説があるそうです。
のちに都が臨安(杭州)に移って以降に改良され、今の肉汁たっぷりの小籠包になったそうですが、開封の小籠包は、肉汁たっぷり・・・という感じではなく、しっかり味がついた素朴な包子(小麦粉の生地で包んだ蒸し料理)でした。

 

そして最後に出されたのが【炒涼粉】です。

炒涼粉

炒涼粉

涼粉は米や豆の粉を熱湯で溶いてから冷やして固めたものだそうですが、こちらも『東京夢華録』に「細索涼粉」として記述されています。
通常は冷菜(冷たい料理)として細長く切ったり板状に切ったりして調味料と和えて食べることが多いのですが、開封は少し変わっていて、緑豆を使い板状に切って炒めて食べるそうです。

この炒涼粉と一緒に焼餅も出てきたので「何で?」という感じでしたが、このお料理を焼餅に挟んで食べても良いとのことでした。

焼餅

焼餅

炒涼粉は味は辛め、食感はわらび餅みたいにフルフルですので、私たちはそのままでもいくらでも食べられそうでしたが、辛いものが苦手な方は焼餅に挟んで食べた方が良いかもしれません。

 

本当は【羊肉炕饃】というお料理も注文していただいていたのですが、厨師はお一人なのに次から次へとお客さんが来てしまい、なかなか料理が出て来ず時間切れで断念してしまいました。
じつは羊肉炕饃が一番食べてみたいと思っていた料理でしたし、他のお料理も食べてみたいので、また行ってみようかな~と思っています

もし、この記事を見て開封料理を食べに行ってみようと思った方、忘れずに予約してくださいね。
それと、食べログに出ているお店の地図は、大通り(国道6号線)より奥まった場所にあるように見えますが、お店は大通り沿いにありますので、お気をつけください。